車を所有する人には、「車のメンテナンスを行う」ということは避けて通れない必須項目です。
ですが、『人によって乗り方や車の知識、運転の経験年数、車への愛着などが違う』ということから、人によってメンテナンスのやり方が違ってきます。
実際、僕の周りにもいますが、「運転するのは自分なんだから自分で出来る箇所はやるべきだ!」という人もいれば、
「購入時から、メンテナンスや不具合などは全てディーラーで点検してるし、自分で何かやると保証外になるから一切自分でやらない!」という人もいたり、「車なんて動けばなんだっていい!」という人もいたりします。
そこで、この記事を読めば『自分に適したメンテナンス方法』が分かるように、例を挙げながら解説します。
ただし、僕は整備士ではありません。あくまで一個人の意見となりますが、運転歴は15年ほどで、オイル交換やプラグ交換、クーラント交換、スピードメーターの後付け、ホイール塗装などはDIYで行っています。
今のところ、大きな故障やトラブルはなく、知り合いの車屋さんやガソリンスタンドの整備士などプロの意見も取り入れているため、信憑性は高いかと思います。
この記事を読めば、やったことがない人でも出来るように、どういう場所でやればいいか、どんなことを理解していれば良いか、どんなオイルを使用すれば良いか、道具は何を使えば良いか、などを解説していきます。
人によって車のメンテナンスのやり方が違う
普段、車に乗っている人のなかには車が好きで乗る、通勤や買い物で仕方なく乗っている、など人によって状況は違います。
しかし、車を所有していると車検やタイヤ交換、走るために必要な部品の交換など、いろいろとやらなければいけない事があります。車に興味がないという方はディーラーや近くの車屋さんに点検してもらっていると思います。
車に興味があってDIYで整備するは、オイル交換は必須項目ですよね。(中にはエアロパーツ交換、LEDなどの装飾品の取り付けなどしかやらない人もいますが、、、)
どちらにしても、所有している車の状態を
『オーナー自身で確認できる』
『何かトラブルが起きた時に初期対応がすぐできる』
という事は『安全面で非常に大事』になってきます。
もちろん、車の状態を知るだけだったら、ディーラーや車屋さんでやってもらった方が確実で自身が汚れないため良いのですが、特に中古車や経年劣化してくるとあちこち見なくてはなりません。新車であれば、最近の国産車は作りが良いと言われているしトラブルに関しての心配はほぼ皆無に近いと思います。
とは言っても、なにせ機械ですから、いつ何があるかわかりません。当たり前ですが、ディーラーなどでオイル交換を頼んでも、相手は仕事なので、他に点検項目を言わない限り、オイル交換しかやってくれないのです。
ですが、エンジンをオーバーホール(エンジンを分解して掃除、破損箇所などは修復する)とか、タイミングベルトの交換とかだと、その時にしか外さない部品や消耗品、一緒に交換した方がいい部品は言わなくても見てくれます。特にエンジンルームは汚れやすく、掃除したくても部品を外さないと掃除できない箇所がほとんどです。
なので、愛車をできるだけ綺麗に維持して痛みにくくするには、所有オーナーがある程度は整備できる必要があり、愛着も湧いてより良いカーライフを楽しめると思っています。今回はオイル交換ですが、他の整備に関しても車種によってやり方が異なりますので、エンジンオイル交換の詳細はご自身の車種を調べると新しい発見があったりしておもしろいです。
エンジンオイルを交換するには
- ディーラーやガソリンスタンドなどで交換してもらう。
- オーナー自身で交換する。
この2通りに分かれます。
まず、オーナー自身でエンジンオイル交換を行う場合の手順を解説していきます。
エンジンオイル交換手順と注意点
手順1. 自身の車に適したエンジンオイルを探して購入する
まずは、『自身の車に適したエンジンオイルを選んで購入』します。結論から言ってしまえば、『自分に必要なオイルは限られている』ということですが、言い方を変えると「使用するオイルは限られている」ということです。
なぜかというと、「高価なオイルを使っていれば問題ない」という選び方は間違っていて、オイルの種類というのは、「低燃費車専用オイル」、「街乗りに適したオイル」、「サーキット走行やオフロードに適したオイル」という感じで作られているからです。値段は、この順番で基本的に高くなっていきます。
オイルには種類がたくさんありますが、基本的には、車種に適合している純正オイルを使用すれば問題ないです。
純正オイルというのは、「多種多様の乗り方や状況を想定して作られている」ので、拘りがなく選ぶのが面倒くさいという方は、「迷わず純正オイルを選ぶ」という思考でいいかと思います。
選び方の一つの例として、
- まず、自分の車の純正粘度を調べる
- 年式が古い、または、高速道路を頻繁に走る→粘度を少し上げる
- 値段を気にせず、とにかく高品質なオイルを求めるなら迷わず「WAKO’S」を選ぶ
- 高品質で値段を抑えたいなら「TAKUMI」を選ぶ
- オイルはなんでもいいというなら「純正指定オイル」を選ぶ
もちろん、WAKO’Sさんより高価なオイルもありますし、一般的に広く出回っている「カストロール」という選択もありですが、こういう選び方は『カー用品店や車屋さんでは教えてくれない』ため、敢えて紹介しておきます。
とはいえ、初めてやる方は全く分からないと思いますので、オートバックスさんのHPに、『エンジンオイルの選び方』という記事がありますので、こちらをを参考にしていただければ理解しやすいと思います。
他にも車種ごとの純正の粘度を簡単に調べることができますが、これはあくまで目安です。エンジンオイルにはたくさんの種類があって、どれを選べばいいか分からないという方もいるかと思いますが、選ぶ基準には、大きく分けて3つあり、
- オイル粘土
- オイルの品質
- 値段
になります。
まず、『オイル粘度』ですが、車種によって異なってきます。
大まかに分類すると、
- ハイブリット車:0W-16 ~ 0W-20
- 軽自動車:0W-20 ~ 5W-30 普通自動車:0W-20 ~ 5W-40
- スポーツカー:5W-20 ~ 15W-50
これくらいの粘度が目安になります。
しかし、先述したように、走行距離や季節、走り方(街乗りやサーキット走行の目的の違い)などによって、同じ車であっても使用すべきオイル粘度は変わってくるので、
- 走行距離:新車の場合→純正粘度、多走行→高粘度オイル
- 季節(気温):夏季(高い)→高粘度オイル、冬季(低い)→低粘度オイル
- 走行の仕方:街乗り→純正粘度、サーキット走行→高粘度オイル
- 年間通して街乗りで、オイル粘度を変えたくない人→純正粘度
- 年間通して高速道路を走ることが多い人→純正粘度よりちょい高めの粘度
こういった状況を考えながらオイル粘度を選べば、基本的には大丈夫です。
車の走行距離や普段の運転の仕方、乗る頻度によってオイル粘度を変えるべきだと思っているので、例を出して説明します。
一つの例ですが、僕自身の場合、下記のように敢えて変更しています。
- 所有車:トヨタ-セルシオ31前期
- 純正粘度:5W-20(TOYOTA純正)
- 使用粘度:10W-40 (WAKO’S PRO STAGE-S 10W-40)
- ODO(走行距離):2020年4月時点で約200,000km
変更している理由として
- 毎朝エンジン始動後すぐに走行する(コールドスタートが多い)
- 多走行車両
- 1ヶ月に2,000km以上走行する
- 高速道路を多用する
- 割とアクセルを踏み込む時がある
が挙げられます。
こういう状況だと、
- 始動してすぐ走行する→5Wよりは10Wの方が車に負荷がかかりにくい(日本だと北海道などの極寒地帯以外は気にしなくていいらしいですが、気分的に変更しました)
- 多走行で高排気量なのに毎日ではないにしても割とアクセルを踏む→20よりは40の方が車に負荷がかかりにくい
という感じで、変更するべきだと分かってもらえるはずです。
次に、『値段』ですが、基本的には、ベースオイルによって違うので、次に挙げる種類の中で、「自分に当てはまる種類」を購入すれば大丈夫です。
- 鉱物油:基本的には低価格。原油から不純物を取り除いただけのオイルなので、劣化が早いため、オイル性能が低い。メーカー純正オイルで多かったりします。
- 部分合成油:価格は安め。鉱物油に化学合成油を加えたオイル。クリーニング性や保護成分を重視して作られているため、ほとんどのオイルがこれに該当すると思います。
- 化学合成油:価格は高め。100%化学合成油のため、種類にもよりますが、サーキット走行や過酷な状況を想定して作られていることが多いオイル。
どの種類を購入すればいいのかは、理解できたと思いますが、実際に店頭やインターネットで売られている商品はさらにたくさんありますので、このページ内の使用目的に応じたエンジンオイル紹介で比較してもらえればと思います。
手順2. 必要最低限の工具類を準備、場所を確保する
次に工具類ですが、下記の物が必要になります。
- フロアジャッキ
- ジャッキスタンド(ウマ)
- 廃油処理箱
- オイルジョッキ
- ドレンボルト、ゴムパッキン(新品)
- ゴム手袋
すでに持っているという人はいいのですが、持っていない人は使いやすいおすすめの工具紹介を参考にしていただければと思います。
作業を行う場所ですが、必ず、平らでコンクリート仕上げの場所を選ぶ必要があります。
なぜかというと、オイル交換をするときは基本的に、ジャッキアップをしてからオイルを抜くため、ジャッキアップしても安定する場所で行わないと事故の元になってしまうからです。
「自宅の駐車場が広くていつでも作業できる」という方は問題ないのですが、僕も含め、ほとんどの方は、賃貸の駐車場を借りていると思います。
なので、作業ができるスペースがあり、何時間も作業して、隣近所に迷惑がかからないという条件の方は少ないと思います。
そこで、オススメなのが、『レンタルピット』です。ご存知の方も多いかもしれませんが、僕は4年ほど前まで知りませんでした。(汗)
工具を一切持っていなくても、交換したい部品、タイヤ、オイル、塗料などを持っていけば、予約は必要ですが、『周囲の目を気にせず』、『自分の思うがまま』作業ができます。
車をDIYでやるのが好きな人にとっては『幸せな時間』だと言えるでしょう。
さらに、廃棄オイルや交換したパーツの引き取りを行っている場所もありますので、使わない理由はありません。何年か前に、自分でアライメント調整をやりたくて、レンタルピットを探していたら、アライメントテスターを設置している場所が少なく、『レンタルガレージ マイピットネットワーク』という埼玉県のお店まで行ったことがあります。
住んでいる場所からは遠くて最初は不安だったので、「ドライブがてらちょっと試しに」みたいな感じで行ってみました。
ですが、初めて行ったにもかかわらず、テスターやリフトの使い方はもちろん、雑談も交えながら、親切な対応をしてくださったオーナーには今でも感謝しています。(オーナーは覚えてないでしょうが、僕はそう思ってます。)
僕は、凝り性で、お世辞が嫌いなので、自分が気に入らないと絶対にオススメしません。なので、気になる方で行ける方は、行けば分かって貰えると思います。(納得ですが、結構予約入ってる時が多いみたいです、、、)
全国には、名称は違うにしても、『レンタルピット』なる場所がたくさんありますので、気になる方は探してみると新たな発見があるかもしれません。
手順3. エンジンオイルを交換する
エンジンオイル交換のやり方は、説明するまでもないかもしれませんが、一つの例として、僕がやっている『交換のやり方』と『注意点』を記載しておきます。
オイル交換には、2通りあって、『上抜き』と『下抜き』がありますが、今回は一般的な『下抜き』で交換していきます。
フラッシングオイルで洗浄してオイル交換する場合は、オイルを8割くらい抜いてから、フラッシングオイルを入れて、10分ほどアイドリングしてからオイルを循環させ、オイルを全量抜いて、新しいオイルを投入します。
オイルフィルタを交換する場合は、古いオイルを抜いた後、もしくは、フラッシンングオイルを入れる前の「新たにオイルを投入する時」にオイルフィルタを交換するのがベターだそうです。
交換する流れとしては、
『作業場所を確保して道具を準備する→ジャッキアップする→オイルを抜く→規定量のオイルを入れる→アイドリングしてから再度、オイル量をチェックする』
こういった流れになります。
ですが、いくつか注意点がありますので、その辺りも含めて書いていきます。
まず、『作業場所を確保、道具などの準備品を確認』します。
先述したように、『自分の土地か賃貸の駐車場、もしくは、レンタルピットなどの作業場所を確保』して、『道具などの準備したものを確認』します。
準備したものは『必ず確認』しましょう。
これを怠ると、ジャッキアップした後に「ウマがない」ということや、オイルを抜いてから「新しいオイルを忘れた」ということになり兼ねません。
「そんなことはない!」と思いますよね?
でも不思議なことに、作業している時、何かに集中したり、気を取られたりしていると、以外と「起こってしまう現象」なんです。
オイル交換をするのに、さすがに「オイルを買い忘れる」ということはないでしょうが、ペール缶を買って「まだ残ってたよな」と思い込んでいて、オイルを抜いてから、実際蓋を開けてみるとほとんど入ってなかったり、特に工具は「トランクに入ってるはず」と思い込んで、「ドレンボルトを回すレンチがない」、とか、「オイルフィルタを外すレンチがない」ということって以外とあったりするものです。
こうなると、他に足になるものがあれば買いに行けばいいですが、もしなかったら、状況によっては、「車屋さんに来てもらう」とか、「JAFを呼んで、車屋さんまで運んでもらう」という事態になってしまいます。
なので、「必ず確認する」ようにしましょう。
確認ができたら、次は、『ジャッキアップ』します。
4輪自動車には、必ずジャッキアップポイントがあり、一般的な部分(大雑把に言うと、右前タイヤと右後タイヤの間、左前タイヤと左後タイヤの間にあるジャッキアップポイント)がありますが、必ずしもそこで上げなくてはいけない!という訳ではありません。
ジャッキアップをやったことあるという人は分かると思いますが、一般的なジャッキアップポイントでジャッキアップすると、「その部分だけ凹んでしまった」という経験がある方もいると思います。
ちょっと古い車だと、錆びていて「ここでジャッキアップしたら壊れるんじゃないかな?」と不安になったりします。
ですが、安心してください。対処方法があります。
4輪自動車には、『メンバー』と言われる部分が2箇所あり、そこでジャッキアップすると古い車でも安全にジャッキアップすることができます。
- 前輪のタイヤのラインと車体前後の中央のラインがぶつかる箇所(フロントメンバー)
- 後輪のタイヤのラインと車体前後の中央のラインがぶつかる箇所(デフメンバー)
なぜこの2箇所かというと、この部分は『車体を支えている箇所』になるため、『車のパーツでもっとも頑丈に作られている』からです。
なので、この箇所は『安定してジャッキアップすることができる』のです。ただし、注意点があって、すべての乗用車で行えるわけではなく、一定の条件が必要になります。
その条件とは、
- フロントメンバー、デフメンバーの両方にアクセスするために、ジャッキが入るだけの車高がある。
- メンバーを使用してジャッキアップするときは、フロントメンバーの場合は左右の前輪が同時に上がり、デフメンバーの場合は、左右の後輪が同時に上がって一般的なジャッキアップよりも負荷がかかるため、乗用車の車種によりますが、最低でも2t以上、できれば3t上げられるジャッキを使用する。
ということです。
詳しいメンバーの位置は、調べれば大抵の車種はすぐ出てくるはずです。こういったやり方で、ジャッキアップしたら、ウマをかけます。
前後どちらが先でもいいのかも知れませんが、僕は必ず『フロントメンバー(前側)』から行います。
なぜかというと、『後ろよりも、前の方が狭くてジャッキが入りにくい』からです。
先にデフメンバー(後ろ側)を上げてしまうと、さらに前方が下がってしまうため、フロントからジャッキが入らなくなってしまいます。
これは説明しなくても分かると思いますが、物理的にそうなるので、ここでの説明は省きます。ウマをかける時の高さですが、今回はオイルが抜ければ良いので、そんなに高く上げる必要はないです。
ウマをかけたら、オイルを抜きます。
オイルパンのドレンボルトを外して、オイルを抜けば良いのですが、ここで注意するのが、
『エンジンオイルパンとオートマオイルパン(AT車)を間違えないようにする』
ということです。
車種によって違ってくるとは思いますが、僕が乗っているセルシオの場合、エンジンオイルとオートマオイルパンが隣接しているので、間違えやすいです。
オートマオイルパンには、ATF(オートマフルード液)が入っていて、オイルなので、交換しようと思えば、エンジンオイルと同じように交換できてしまいます。しかし、エンジンオイルとは扱い方が違い、正規の交換のやり方があるため、設置場所を調べた上で行いましょう。
ドレンボルトは、メーカーによって違いますが、12〜18mmのレンチがあれば対応でするはずです。
オイルを抜く時に必要なのが、『オイルドレンパン(オイル受皿)』、もしくは『廃油処理箱』です。
エンジンオイルを処理するには、液体の状態だと産業廃棄物になるため、処理が面倒です。なので、廃油処理箱を使って固形化し、『燃えるゴミ』として処理するのがおすすめです。
しかし、自治体によって処理の仕方が異なる場合があるため、必ず確認しましょう。
オイルを抜いたら、必ず、『新しいドレンボルトに交換』して、しっかりボルトを締めて、『オイルジョッキ』を使って、新しいオイルを入れます。
※使っていたボルトを再度使う場合は、『ゴムパッキンだけは必ず交換』するようにすると、ドレンボルトからのパッキン劣化によるオイル漏れを防ぐことができます。
オイルジョッキには、目盛りがあり、何リットル入れたか分かるようになっているため、適当に入れるのはやめましょう。(オイル量が分からなくなって、オイルが少なかったり、多すぎて漏れてしまう原因になります。)
オイルを規定量入れるのですが、オイル量も車種によって違い、普通乗用車で4L〜5L、セルシオの場合は6L、軽自動車とかだと2.5L〜3Lくらいが一般的です。
「オイルを抜いた後に、規定量入れれば終わり」というわけではなく、エンジンを始動してオイルを循環させ、もう一度オイル量を確認する必要があります。
新車のオイル交換をしたことがないので分からないですが、僕が乗っているセルシオの場合、
『5Lくらい入れる(オイルゲージで確認して、中間くらいまで入る)→オイルを循環させる→オイルゲージで確認すると減っているので、1Lか2Lくらい追加で入れる→再度オイルを循環させる→オイルチェックして適量入ったのを確認して終了。』
今のところ、こんな感じで交換しています。
『オイルを抜く→オイルを入れる→エンジン始動してオイル循環→オイルを足す→オイル循環→オイル量確認』
こういった感じで行うと、確実に交換できます。
使用目的に応じたエンジンオイルの紹介
僕が普段使用しているオイルや、メーカー純正のオイル、レーシングオイル、鉱物油の値段が安いオイルなどをいくつか紹介します。
先ほど記載しましたが、僕が現時点で使用しているオイルはWAKO’SさんのPRO STAGE-S 10W-40というオイルで、一般的には「100%化学合成油」と言われているそうですが、正確には「部分合成油」になります。洗浄性能、オイル膜の厚さ、耐久性などをトータル的にカバーして、街乗りからサーキット走行まで対応しているオイルです。
※余談ではありますが、WAKO’Sさんの場合、4CR以上(サーキット走行、オフロード用途のオイル)のグレードが100%化学合成油になるそうです。
高排気量車、多走行車におすすめ
WAKO’S PRO STAGE-S 10W-40
以前、使用していましたが、個人的におすすめなのが、「TAKUMI」シリーズのオイルです。
高品質で低価格(販売ルートを限定しているため)で購入できますし、サーキットで幾度となく試行錯誤し、好成績を残している実力派のメーカーです。
サーキット市場では御用達だと思いますが、カーディーラー含め、一般的な車屋さんでは、あまり知られていないようです。
高品質で、値段を抑えたいという方には打ってつけのエンジンオイルです。
TAKUMIモーターオイル エンジンオイル 5W-30 SP/RC GF-6A 20L
低燃費車専用オイル
TAKUMIモーターオイル エンジンオイル 0W-20 SP/RC GF-6A 20L
WAKO’S フラッシングオイル(洗浄用オイル)
ワコーズ EF-OIL エンジンフラッシングオイル エンジン内部洗浄オイル E355 3L E355 [HTRC3]
メーカー純正オイルを使用した場合ですが、基本的に鉱物油か部分合成油ベースのオイルが使われているようですので、値段は安いですが、酸化が早かったり、油膜が薄かったりするオイルが多いので、交換時期は早めの方がいいかと思います。
聞いた話ではありますが、ディーラーで勧められるオイルはメーカー純正オイルではなく、社外のオイルが多いそうです。(オイルメーカーと癒着があるのか、販売員やメカの判断で、車種とお客さんの状況に合ったオイルを勧めているのかは、判断し兼ねます。)
いずれにせよ、ここまでこの記事を読んでいただいた方なら分かって貰えると思いますが、自分に合ったオイルは限られているので、好みのオイルを試してみるのもアリだと思います。
おすすめの道具紹介
オイル交換で使用する工具を基本的に紹介しますが、他の整備でも使えるものや、用意するなら一緒に揃えておいた方が良いものなども紹介します。
まず、オイル交換で使用する工具を紹介します。
ジャッキアップに必要な道具
車載工具として「パンタグラフジャッキ」と言われるものがありますので、買わなくてもジャッキアップすることは物理的には可能です。
しかし、やってみると分かりますが、一般的には、トランクの下にあることが多く、取り出すのがめんどくさいです。そして、基本的に手動のため手間がかかります。
なにより、車載用ジャッキはあくまでパンク時などの「非常用」のため、整備することを前提には作られていません。なので、頻繁に使用する「整備用」としてフロアジャッキが必要になってくるので、いくつか紹介します。
メルテック(meltec) 車用 油圧フロアージャッキ 2t ローダウン 最高値/最低値 335(365)/85(115)mm ジャッキタッチメント・サドル(30mmUP)付 Meltec FA-24
メルテック(meltec) 車用 油圧フロアージャッキ 3t ガレージローダウン 最高値/最低値 465/90mm Meltec FA-50
自動車整備士監修 8tタイヤスロープ ハイリフト カースロープ 2個セット 最大積載8t
メルテック(meltec) 車用 ジャッキスタンド 2t コンパクト(折りたたみ式) 最高値/最低値 365/275mm Meltec FA-81
メルテック(meltec) 車用 (乗用車) ジャッキスタンド 3t ヘビー 最高値/最低値 415/290mm Meltec FA-82
オイル交換時の必需品
エーモン(amon) 新型ポイパック 廃油処理材 吸収力・保持力アップ 6.5L 可燃ゴミとして処理が可能 8815
AZ(エーゼット) オイルジョッキ フタ&こし網付き (ポリジョッキ/ポリジョッキー/オイルジョッキ) 3L
[トヨタ/ダイハツ車用] PIAA オイルパン用 ドレンプラグ 純正対応補修部品 (純正品番:90341-12026) ボルトサイズ:12mm×1.25mm 1個入 パッキン付き B12
[日産/いすゞ車用]PIAA オイルパン用 ドレンプラグ 純正対応補修部品 (純正品番:11128-69200) ボルトサイズ:3/8(ガスネジ) 1個入 パッキン付き B21
[ホンダ/マツダ/スバル/スズキ/いすゞ車用]PIAA オイルパン用 ドレンプラグ 純正対応補修部品 (純正品番:B697-10404A) ボルトサイズ:14mm×1.5mm 1個入 パッキン付き B40
モデルローブ No.1100 メカニックグローブ Mサイズ ブラック 50枚
紹介したものが全てではありませんが、上記のリンクを参考にして頂けたらと思います。なぜかというと、コストを抑えようと値段だけで決めてしまうと、すぐ壊れてまた買って、ということになり兼ねないからです。
せめて、この記事を読んでくれた人にはそういう事をして欲しくないので、少しでも参考になればと思います。